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2020年8月26日水曜日

『百日の薔薇』第4巻第9話ネタバレ感想【稲荷家房之介】(ihr HertZ 2020年9月号)


掲載誌:ihr HertZ

待ちに待った連載再開✨

ちょうど1年ぶり。

雑誌のバックナンバーを引っ張り出したり、既刊や同人誌を読み返したりして、じっくり堪能。

33ページ:

内容は2019年10月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』と2018年12月発売の同名タイトルを合体させたもの+加筆。

2018年の同人誌はクラウスの回想シーンから現在に戻ってクラウスが目を覚ますシーン。2019年の同人誌はクラウス視点で綴られる二人の過去編(ルッケンヴァルデ時代)が丸ごと。

同人誌は下絵なのでペン入れして再編成したものに描きおろしを足した形。

ビュービューと嵐が吹き荒れるルッケンヴァルデ市街。窓から外を眺めていたタキが空に光るものを見つけ、あれは鬼火かとクラウスに質問。そうだと答えるクラウス。あれが灯ったということは嵐はもうすぐ落ち着くはずだから、無断外泊にならずに済みそうだと微笑み・・・。
(2019年10月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』の冒頭シーン)


ルッケンヴァルデ時代の二人は週末のたびに級友と離れて二人だけで街に出かけ、のんびりとした時間を過ごしていた模様。市場で買い物をしたり、クラウスが馴染みの食堂の厨房を借りてタキに食事を作ったり。だけどそれは純粋なお出かけとは言い難く、クラウスにとっては敵陣から来た青年を監視・保護し、味方に取り込む任務を遂行していたわけでもあるのだけど。
(描き下ろし1P+2018年12月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』の前半1ページ)


行きつけの食堂で嵐が過ぎ去るのを待つ二人。人が好い食堂のおじさんが嵐の中、お向かいにスープを届けに行くというので、タキがおじさんに手伝いを申し出て→食堂の片づけと戸締り。

皿洗いをしながら聖エラスムスの火にまつわる言い伝えや自分の体験談をタキに話して聞かせるクラウス。
(2019年10月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』の前半部分)


片づけの最中、クラウスの肘が後ろにいたタキの肩にぶつかり、弾みで食器棚に倒れ掛かるタキ。皿が落ちないように食器棚をおさえるクラウス。クラウスが壁ドンしたような形で見つめ合う二人。意識しあって少し顔を赤らめる二人😊
(2019年10月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』の前半部分)


嵐が去った後、ルッケンヴァルデ機甲学校に戻った二人を学長が呼び止め・・・。

クラウスに話があるという学長。タキを先に寮に戻らせ、学長室に向かうクラウス。分厚い報告書のようなものをクラウスに見せる学長。これを所定の機関に回すべきか判断しているところだと切り出し・・・。
(2019年10月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』の前半部分の続き)


それはつまり、タキの反応を見ているということかと心の中でつぶやくクラウス。部屋に戻ると、ちょうどコーヒーをもらってきたところだというタキ。雨に打たれて体が冷えきっていたクラウスがありがたくコーヒーをもらう。先に寝てて良かったんだぞというクラウスに、なんとなくまだ話の途中だった気がしてというタキ。

タキが気になっていたのは聖エラスムスの火のこと。タキの故郷では、雨の日になると前の戦争の激戦地で土の中に還った遺体から青白い光が上がっていたのだという。クラウスが体験した嵐の中での飛行のことを教えてほしいというタキ。そのとき見た光を。

一言でいえば恐ろしい体験だったけれど、なぜか最中は笑いが止まらなかったと話すクラウス。機体が狂って絶対絶命に思える状況だったのに、得も言われぬ炎が全身を包み、最高に愉快に思えたのだと。いきいきと話すクラウスの顔を食い入るように見つめるタキ。それはとても美しかったのだなとポツり。

自分も鬼火のことを美しいと思ってしまったと打ち明けるタキ。

眠りにつく二人。寝入ったタキを見つめるクラウス。なぜだかすごく気分が良く、思わず口元が緩み、ああそうか、いつも自分を抑え込んでいるタキがはじめて自分の話をしたからだと気づくクラウス。
(2019年10月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』の後半部分+描きおろし1P)


現在に戻り、地下室での二人。意識を失ったクラウスの顔にそっと触れ、キスをするタキ。タキの目から涙がぽとぽとクラウスの顔にこぼれ落ちる。クラウスの隣にうつ伏せになるタキ。そのとき、クラウスがうっすらと目を開け・・・。
(2018年12月発売の同人誌『THE CORPOSANT LIGHT』の前半1P+後半3P)


現在の話は最後にほんの少しだけでしたが、過去と現在のエピソードが点から線へとつながってきているのが感じられます。クラウスが目を覚ます絶妙な場面で次回へ。

年内に続きが読めるといいなぁ。


掲載誌:ihr HertZ


百日の薔薇 Maiden Rose Ⅰ


百日の薔薇 Maiden Rose Ⅱ


百日の薔薇 Maiden Rose Ⅲ


百日の薔薇 Maiden Rose Ⅳ


掲載誌:ihr HertZ


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