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2024年1月8日月曜日

『裏切り者のラブソング』第1巻ネタバレ感想【外岡もったす】


裏切り者のラブソング 1
2023/05/10/リブレ

19XX年イタリア。 とある港町を治めるガルディノファミリーには、二人の次期ボス候補がいる。 伝統を重んじる純血派の幹部・ジーノと、新しい時代を求める自由派の幹部・ダンテだ。 何かと理由をつけては絡んでくるダンテをライバル視するジーノだったけど、 不覚にも〝最大の秘密〟がダンテにバレてしまう。溺愛攻×強気受、異国マフィアラブ開幕!


単行本の構成
・表題作第1話~5話
・雑誌掲載番外編「side DANTE」
・イラスト入りあとがき1P
・カバー下おまけキャラ紹介2P
・電子限定おまけ漫画1P


20世紀ヨーロッパを舞台にしたマフィアもの。

架空のイタリアンマフィア「ガルディノファミリー」内で対立する二大勢力のトップ同士で跡目争いをしている幼馴染同士。

現ボスの甥で差別されている移民も受け入れている自由派の豪放磊落系執着攻・ダンテ×伝統を重んじる純血派の訳あり強気美人受・ジーノのお話。

同じファミリーの一員なのに考え方の違いから顔を合わせれば喧嘩が絶えない犬猿の仲の二派閥だけど、カポ(長)のダンテは子供の頃からジーノのことがお気に入りで何かと理由を付けてはジーノに絡んできて・・・・。

先代の孫としてカリスマ的支持を得ているジーノだけど実はその立場を揺るがしかねない大きな秘密を抱えているという設定。

そんな中、とある騒動でダンテにその秘密がバレると同時に大ピンチに陥ったジーノをダンテが助けたことで幼馴染み兼ライバルだった二人の関係は大きく前進。

借りを返したいとジーノが申し出るとダンテが一晩抱いてみたいとド直球アプローチ。長らく両片想いケンカップル風だった二人は身も心も結ばれてついに両想いになるのだけど、ダンテがジーノに跡目を譲ってジーノが新ボスに就任した直後にまさかの事態が・・・と最後の最後でタイトルを回収して次巻へ。

内容はきな臭くてシリアスだけど、どこか楽観的ムードが漂うハイテンション且つコミカルな作風で暴力描写は控えめ。荒々しい画風も相まって、せかせか落ち着きがない感じがしたのとカルディノ内の勢力図が複雑で少し読みにくいのが難点かなと思いますが、この雰囲気に馴染めれば問題なし。王道のロミジュリBLとしてここまで楽しく読了。

以上、極力ネタバレせずにレビューしましたが、ここから先は自分用の備忘録なのでネタバレ要注意。続きを読むときにチェックする用なので1巻未読の方はスルー推奨。

受の生い立ち:
ガルディノファミリーの「純血派」のカポ。表向きはガルディノファミリーの先代ボス(アメリア家)の孫。1巻後半で出生の秘密が明らかに。本当の素性は先代ボスに子供の頃に拾われたスラム育ちの孤児。

先代ボスのカポ・マルコは侵略者のトスカニーニから街を救った英雄でスラム出身の痕付きたちを守ったにもかかわらず、恩を仇で返されて家族を殺されてしまった悲劇の人物とされているが、実際はトスカニーニの過激派による犯行(このことを知っているのは先代ボスと受だけ?)だと判明。和平を結んだトスカニーニを刺激したくない当時のボスが痕付きに濡れ衣を着せて発表。

アメリア一家を慕っていた受は先代ボスの意向で唯一生き残った孫・ジーノとして生きることに。

受の回想シーンでボスが何人も出て来たので困惑。先代ボスの上にさらにボスがいるような描写。上の組織が存在するということなのかなとも思ったけど、上部組織の存在が一切出てこないのでガルディノ内での上下関係とひとまず推測。

トスカニーニVSガルディノの抗争勃発

カポ・マルコ主導でトスカニーニ掃討作戦決行

トスカニーニの過激派がカポ・マルコの家族(アメリア家)を襲撃

18年前:”クマボス”がガルディノのボスに就任・トスカニーニと和平を結ぶ

8年前:甥のダンテが自由派を名乗る

6年前:カポ・マルコ死去、ダンテとジーノが幹部に昇格

ガルディノファミリー内で純血派と自由派の対立が激化

先々代のボス:名前不詳(ガルディノ家)
先代のボス:カポ・マルコ(アメリア家)
現ボス:アンドレア(ガルディノ家?)
次のボス:ジーノに決定

攻の生い立ち:
現ボスの甥。現ボスは顔出しせず、ぬいぐるみを代役にして遠隔指示。攻の生い立ちは1巻ではまだ不明ながらこちらも訳あり設定。1巻ラストでどんでん返しあり。ガルディノの現ボスの甥なのにトスカニーニ側の人間!?二重スパイの可能性も。


裏切り者のラブソング 1



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裏切り者のラブソング(出演:増田俊樹、佐藤拓也)


掲載誌:ビーボーイゴールド