わたなべあじあ『 ROMEO』第1・2巻ネタバレ感想

 わたなべあじあ『 ROMEO』第1・2巻
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
2015年12月25日・2017年2月28日/ジュネット

人類強化獣種の中でも強力な性フェロモンを持つ光陽に、ひとり抗う右腕・ジェイド。 光陽がどんなに望んでも、ジェイドは決して挿入しないーーー。 恋とホルモンに振り回される、非凡なふたりの関係の先には…? 

単行本の構成

第1巻：
第1話～4話
＋描き下ろし番外編「＃4.5」10P
＋あとがき1P
＋舞台設定・キャラ紹介7P

第2巻：
第5話・6話
＋番外編「neos」（ジェイドと光陽の過去編）
＋番外編「Ficus」（前部隊での光陽・キリル・ディアガ・ダグラスたちのお話）
＋描き下ろし番外編「Ficus＋」9P
＋あとがき1P
＋「ドラマCD『ROMEO』ができるまで。」6P
＋前回までのあらすじ・キャラ紹介3P

人類強化獣種(ライカン)という遺伝子操作されたSF獣人モノ。

わたなべあじあさんといえば、耽美エロスとショタ受・体格差カップルのイメージですが、今回はエロエロと両片想いのせつないラブストーリーを壮大な世界設定の中で描いていく形。

SF・輪廻転生・戦闘モノ・発情時のケモ耳・オメガバ要素ありの獣人モノの世界観。

こんなにファンタジー要素を大量に詰め込んでいるのに、ちゃんと一つの線でつながったストーリーになっているところはさすが✨

卓越した画力と抜きんでた表現力・構成力があればこそ、とどまるところをしらないイマジネーションを一つの物語の形に落とし込んでいけるのでしょうね😊

今回の主人公は発情すると可愛いケモ耳になるかと思えば、細身だけど誰よりも強い戦士だったり、色々とギャップ萌え要素が効いています。

攻だけではなく、個性豊かな取り巻きの隊員たちとのエロい絡みもありますが、それはライカン特有の状況ゆえにそういう関係が成り立っているという設定上自然な形で入っているので、決して受の攻に対する一途な想いと矛盾しません。

二人以外の登場人物たちをただの脇役としてではなく、重要な存在として位置づけつつも、愛されキャラの受と不愛想で堅物だけど受を愛する気持ちはだれにも負けない年下攻との長年の両片想いがひと際美味しく演出されています。

より詳細なレビューは3巻にて。


🍏描き下ろし

・1巻収録番外編「＃4.5」10P
ジェイド視点の過去編。ジェイドがディアガ・光陽の部隊に配属されて間もない頃のエピソード。美少年時代のジェイドと無自覚フェロモン垂れ流し光陽のお宝ショットや微笑ましいやりとりが拝めます😊


・2巻収録番外編「Ficus＋」9P
2巻収録の番外編「Ficus」の後日談。おチビちゃん時代の光陽がアウロラの次に懐いていたキリルとのやりとりがメイン。

まとめ

【テーマ・舞台設定】

• 人類強化獣種(ライカン)という遺伝子操作されたSF獣人BL
• 輪廻転生
• 戦闘モノ
• 発情時のケモ耳
• オメガバースの亜種
• スピリチュアル要素

【作風・世界観】

• シリアス
• 甘々
• エロ多め

【地雷要素（人によって）】

• 1巻：ジェイド以外との絡み（リカ×光陽、ディアガ×光陽）
• 2巻：ショタ（過去編）、ジェイド以外との絡み（リカ×光陽、ディアガ×光陽、キリル×光陽）

【キャラ】
1・2巻時点ではカップル未成立：

• 隊員のジェイド×隊長の光陽

・ジェイド：人類強化獣種のライカン　クーデレ年下攻
・光陽：人類強化獣種のライカン　見た目に反して最強　甘えん坊

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掲載誌：BOY’Sピアス