有馬嵐『きみの春花』 第1巻・2巻
レーベル：ダリアコミックス
出版：2020年11月21日・2023年5月22日/フロンティアワークス
1巻：
平凡な高校生・純恋は、転校した男子校で“孤高のマドンナ”と噂される先輩・東城と出会う。喧嘩から助けたことがきっかけで彼に気に入られ、気づけば一緒に過ごすように。美しい見た目とは裏腹に男らしい東城の本性に驚くも、他人を寄せつけない彼が自分にだけ甘えてくれる姿に、純恋はドキドキしてしまう。そんなある日、男に襲われて怪我をした東城から、突然キスをされて――…！？
単行本の構成
・表題作全6話
・幕間おまけ漫画2P
・描き下ろしショート番外編①②③
・描き下ろし後日談2P
・イラスト（最終話カラーラフ案）入りあとがき1P
・応援店限定おまけ漫画1P
・幕間おまけ漫画2P
・描き下ろしショート番外編①②③
・描き下ろし後日談2P
・イラスト（最終話カラーラフ案）入りあとがき1P
・応援店限定おまけ漫画1P
男子校を舞台にしたキラキラした純愛モノ。
”孤高のマドンナ”先輩と純朴な転校生が惹かれあう青春BL。九州から都内の男子校に転校してきたおっとり系の可愛い高１男子・純恋が、「孤高のマドンナ」と噂される3年の東城先輩とひょんなことから言葉を交わすようになり、交流が深まる中で先輩のリードで恋愛関係へと発展していくお話。
初対面では近寄りがたいオーラを放っていた先輩が徐々に可愛くて男前な素顔を露わにしていく変化とともに、そんな先輩のギャップにドキドキあたふたしながら次第に恋心を自覚していく主人公・純恋とのやりとりが表情豊かに描かれています。
お人よしでウブな主人公、学園のマドンナ、カリスマ生徒会長等々、ひと昔前の少女漫画を彷彿とさせるレトロな味わいになっていますが、美麗な絵柄を含めて世界観・キャラ設定が思春期BLにマッチしていたので違和感なく楽しめました。
魔性系なのに純情一途な先輩。屋上で授業をさぼって煙草を吸う不良だけどヤンキーキャラとは一味違う透明感のある美形。警戒心が強くて人見知りタイプでありながら心を許した相手には甘え坊になって自分からぐいぐい押すタイプ。それでいて気遣いがあって優しくて男前。そりゃ好きになるはずｗ😽
主人公がまた可愛いんですよね。ズルいほどかっこよくて魅力的なマドンナ先輩に振り回されながらも自分らしさを失わない純朴少年。カップリングの相乗効果に加えて名脇役のカリスマ生徒会長がこれまた良い味出していて、学園モノとしても楽しめる作品。
最終話で受攻が判明します。予想と逆だったので意表を突かれましたが、最後まで読むと納得できる感じ。年下ワンコ×男前美人受の逆身長差CP。
🍀描き下ろし
・幕間おまけ「その後の純恋①」
生徒会長と二人のやりとり。
・幕間おまけ「その後の純恋②」
4話直後のエピソード。キス→興奮して鼻血を出してしまった純恋と水を取りに行って戻ってきた先輩の可愛いやりとり。
・番外編①「3話のあと 一人で完結する悪い癖が凄い方向に出てしまった回」1P
人知れずネコになる決意を固める東城先輩😼
・番外編②「最終話のあと」1P
2年後かな（純恋が今の自分と同い年になったときとかどう？）とリバを提案する東城先輩。
・番外編③「安藤という男」2P
校舎の屋上での二人と生徒会長の会話。
・後日談2P
その後の二人。毎日校門前までバイクor車で純恋を迎えに来る東城先輩。
・応援店限定おまけ漫画1P
ヤンキードラマを観賞中の二人。感情移入しすぎな純恋を見てキュンキュンする先輩😊
2巻：
“男子校のマドンナ”と呼ばれていた卓と平凡な高校生・純恋は、
卓の大学進学後も順調なお付き合いを続けていた。
しかし友人が放った、卓との関係を否定するような意見に、
純恋はどう向き合えばよいのか思い悩む。
一方卓も、年上の余裕を持って振る舞いたい反面、
純恋への独占欲が増していくことに焦りを感じていて――。
単行本の構成
・表題作第7話～12話
・描き下ろし番外編「11話のあと」5P
・イラスト入りあとがき1P
・カバー下おまけ漫画2P
・電子限定おまけ漫画1P
・描き下ろし番外編「11話のあと」5P
・イラスト入りあとがき1P
・カバー下おまけ漫画2P
・電子限定おまけ漫画1P
キラキライケメン先輩と二つ年下の純朴少年・純恋の初初しい純愛モノ。
2巻も可愛くて心が洗われる透明感のある作風健在。
リバの可能性を残した黒髪童顔攻×男前美人受の逆身長差CP。
あれから3カ月が経過。 純恋は高校2年生になり、東城先輩は大学生に。学校で毎日会うことはできなくなっても、週一で先輩が高校までバイクで迎えに来てくれたり、ほぼ毎週末デートを重ねたりして順調に交際を続けている二人。
相変わらず東城先輩が見た目も中身も格好良くて絵になる男。年下の純恋を優しくリードし、キスするときも顎クイ首クイして態度は攻そのものだけど、ノンケの純恋に負担をかけたくないからと抱かれる側に回る男前受。
奥手な純恋も思いやりがある純朴少年で可愛さ満点。今はまだ発育途上のお子ちゃまで攻に見えないネコちゃん状態。東城先輩に床ドンされて押し倒されると顔が真っ赤になっていっぱいいっぱいにｗ
そんな感じで2回目エッチに進めず、純恋がその気になるのを急かさずに待ち続けている健気な東城先輩😊
2巻初登場の新キャラが2人。東城先輩が所属するサークル・推理小説研究会の会長と、ひょんなことから純恋と交流を持つようになった一つ上の先輩・よしくん。
双方に一人ずつ新キャラが現れますが、どちらも友人・先輩枠で当て馬化はせず、1巻の安藤先輩（東城先輩の友人で元生徒会長）と同じような立ち位置で二人が紡いでいく青春恋模様の一角を占める役回り。
1巻でリバりたいと予告していた東城先輩のリバ計画が続編でついに具体化😍
ネコ気質ではない東城先輩には好きな人を抱きたいという気持ちがやはりあるようで純恋にもそのことを告知済み。そのこともあって2回目は受になる心づもりでいた純恋だけど、いざ本番になるとガチガチに。ほんのちょっと東城先輩が純恋の後ろを慣らした後は安心させるように上下を交替して2回目も抱かれる側に。
急がず急かさず高校卒業するまで待つ姿勢の先輩が健気で優しくて格好良かったです。純恋の純朴さにもほっこり。
この二人は単に受攻が逆転する方向に進むのではなく、同軸リバ（受攻を固定しない関係）になりそうな予感💞
あとがきによれば続編が決定しているみたいなので3巻も楽しみです。
🍀描き下ろし
・「11話のあと」5P
東城先輩と純恋と友人よしくんと2巻では出番がなかった安藤先輩（東城先輩の友人で元生徒会長）がファミレスに集合。この日を境に定期勉強会が開かれることに😸
・カバー下おまけ漫画2P
一人暮らしを始めた東城先輩宅でのおうちデートの様子💓
・電子限定おまけ漫画1P
いつも東城先輩が校門まで迎えに来てくれるようだけど、この日は純恋が大学までお出迎え。
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