
鶴亀まよ『あかりと彼はなやましい』第1巻
ビボピーコミックス
2019/02/20/リブレ
内容紹介
ノンケのあんたが俺を好きになれんの? 友だち(ノンケ)の男2人がくっついた。ゲイを公言する男子校生・あかりは、それが何だか面白くない。 うらやましい? それとも嫉妬? ……なんじゃそりゃ。 俺にだって、きっといつか「好きな人」ができるはず…! 意気込んで向かったゲイバーで出会ったのは、正論を振りかざすムカつく大人で――!? pixivコミックで話題沸騰「三上と里はまだやましくない」スピンオフ! コミックスでしか読めない描きおろしは初めての×××!
【シリーズ】
第1巻(2019年02月20日/リブレ)
第2巻(2021年07月19日/リブレ)
【関連作】
『三上と里はまだやましくない』第1巻(2018年3月19日/リブレ)
『三上と里はまだやましくない』第2巻(2022年2月19日/リブレ)
『友人と恋人 〜三上と里&あかりと彼 作品集〜』(2022年2月19日/リブレ)
【収録内容】
表題作全8話
前作CP番外編「おあずけ」15P
前作CP番外編「かなわない」5P
描きおろし後日談「あかりと瑞貴は悩ましい」24P
イラスト入りあとがき1P
カバー下おまけマンガ2P
電子おまけマンガ1P
イラスト入りあとがき2P
電子限定描き下ろし番外編2P
【テーマ・舞台設定】
- 年の差(社会人×高校生)
- ゲイ×ノンケ
- スピンオフ
【作風・世界観】
- ほのぼの
- せつない
【キャラ】
二人の関係:偶然の出会い(マスターの手伝いでたまたまゲイバーにいたノンケリーマンと年齢を偽って入店したDK)
- 攻:面倒見の良いノンケリーマン・若宮瑞貴(26歳)
ほだされ 紳士 - 受:ゲイであることを公言する鬱屈した高校生・桜井あかり(16歳)
こじらせ 意地っ張り
【ラブシーン】
- 少なめ
【地雷要素(人によって)】
- 特になし
【関連商品】
・缶バッチ
・アクリルキーホルダー


ネタバレ感想
前作CPの友人・あかりが主人公。思春期キャラ特有の屈折した性格の男の子。面倒見の良いノンケリーマン×こじらせゲイ高校生の年の差設定。
中学のときに学校でゲイバレして陰湿ないじめを経験したトラウマからネガティブ思考が染みついてしまった16歳の少年が、優しい年上の男性との交流によって少しずつ心の平穏を取り戻し、変わっていくお話。
前作はほんわか路線でしたが、こちらのスピンオフはせつなさが漂うしっとり読ませるお話になっています。
年上のリーマンが大らかで包容力があり、心に傷を負って投げやりな態度を見せる少年に根気よく声をかけ、少年が自分の力で立ち上がれるようになるまでそっと寄り添い続ける関わり方が素敵だなと思いました。
ただ、恋愛描写は少し薄味な印象。保護者的立ち位置の大人と未成年の恋なのでBLになるのはもう少し長期戦の方が説得力があったかも。
攻は困っている人を見ると放っておけない優しいノンケの男性。受は16歳の迷える少年。最初は危なっかしい受のことを放っておけない感じに見えたのですが、攻の中で受への気持ちがどう変化していったのか、そこをもう少し掘り下げてほしかったかなと。肝心の攻のラブがあまり伝わってこなかったんですよね。
人としての優しさ・人情はたくさん伝わってきたものの、若宮さん(攻)側の想い、恋になる描写が少し弱い感じがしました。そのせいで若宮さんの気持ちは好きというより、居場所を探している少年のことを突き放せなかったんだろうなという感じが強く出てしまっている印象。自分が守ってやらないとこの子はダメになるという保護欲から絆されてしまったんだろうなぁという印象が強かったです。
そんな感じに見えたので、付き合い始めてすぐに肉体関係を持ってしまったことに残念な気持ちになりました。大人の男性が16歳の男の子と交際するなら、もう少し時間をかけて慎重に関係を築いてほしかったです。
尖っていたあかりが若宮さんの前では可愛くなる変化は微笑ましかったです。



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