当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

2024年7月16日火曜日

『税務職員の美酒』第1話~3話ネタバレ感想【新田祐克】


掲載誌:ビーボーイゴールド
1話:2023年12月号
2話:2024年02月号
3話:2024年04月号



1話ネタバレ感想

新連載は大正時代BL。国家の歳入の三割が酒税だった時代の老舗酒蔵の跡取り息子たちのお話。

物語の舞台は酒造の街・酒匂川。高すぎる税金のせいで酒匂川の酒蔵は半減。街を代表する二軒の酒蔵・鶴丸酒造の鶴丸家と、亀甲醸造所の伊勢亀家の当主はそんな現状に憂い顔。

地元の若者の多くが酒蔵に見切りをつける中、街のまとめ役を担う鶴丸屋の長男・清一までもがこの仕事には先がないと言い出し、あろうことか税金を搾り取る側となって街に戻ってきたことに頭を抱える父。伊勢亀家の当主も花街に入り浸る放蕩息子の栄治に手を焼いている様子。

蔵元同士は幼馴染みのようで軽口を言い合う間柄。メインCPの父親で和装のイケオジ二人。

清一と栄治も幼馴染み。栄治の方が二歳上。

初出勤を終えた清一に声をかける栄治。詰襟の制服を着た色素が薄そうなクールビューティ・清一と、和装の黒髪ロン毛イケメン・栄治。

子供の頃はよく一緒に遊んでいたようだけど、無邪気なイタズラが大人を巻き込む大騒動に発展した一件(栄治が酒蔵から無断で持ち出したお酒を二人でこっそり飲んでいたところ、栄治の父が経営する亀甲醸造所が横流しや密造を取り締まる税務官吏に不正を疑われた事件)がトラウマになり、仕事以外では断酒している清一。

酒匂川一の神童で帝大を出て将来は大臣になるとまで言われた清一がなぜ一介の税務官吏になったんだ、しかも酒蔵の息子のお前がなぜこの職を選んだんだと問いただす栄治。曖昧な返事をしてごまかそうとする清一だけど、栄治の顔を直視できず・・・。

真面目で頭が良くて家族や幼馴染みや地元を愛していた清一。そんな清一があえて税務官吏になったのには何か理由があるはずだと考える清一父と栄治。一人で抱え込んで無理しているのではないかと心配した父は幼馴染みの栄治になら本心を打ちあけるのではないかと思ったようで、お酒を息子に渡してくれるように栄治に依頼。

俺のせいなんだろとずばり核心を突く栄治。実はあの騒動で制裁を免れていた伊勢亀家。チビ栄治が持ち出したお酒は密造だったのか、子供のイタズラのおかげで不正がバレなかったということ?!(数が合わないと追及されていたのはどうなったんだろう...?)

 清一父から託されたお酒を差し出しながら、お前には何の罪もないのだからもう忘れてほしいと告げる栄治。 震えながら盃を受け取る清一。懐かしい伊勢亀のお酒を一口味わった後、税務官吏になった理由を清一が打ち明けて・・・。

やはり清一が税務官吏になったのはあの一件が絡んでいたんですね。彼らの横暴を止めるために出世して組織から改革しなければとの思いでコツコツ頑張っている清一。

 ひねくれ息子かと思いきや、中身もクールビューティだった清一。放蕩息子の栄治も切れ者オーラがあり、怠け者を演じているだけのような気がするけど、果たして真相は!?

 そして、どうやら両片想い😊



2話ネタバレ感想

清一の人となりと秘めた思いが明らかになった初回。2話は気になっていた栄治のターンに突入。栄治父が放蕩息子に手を焼いて養子を探し始めたことを知った清一は花街に入り浸っている栄治のもとに乗り込んで・・・。

 いつまで放蕩三昧を続けるつもりだと一喝する清一。もう後がないところまで来てるぞと清一が叱り飛ばしても、飄々とした態度を崩さない栄治。

俺に気があるのではないかと図星を指された清一が一瞬ひるむと、すかさず栄治がグイグイ迫ってきて・・・。

女に飽きたから男を味わってみるのも一興かもなとゲスい発言をする栄治。そんな栄治に違和感を覚える清一。自分の知っている栄治はこんな不誠実な対応をする人間ではないはずだと。力になるから本当のことを言ってくれと清一が訴えかけると、ようやく栄治が本心を吐露し始め・・・。

 酒造りがしたいのに経営の勉強だけしていろと父に言われたことに反発して花街に入り浸るようになったことを打ち明ける栄治。

思い通りにならないからと駄々をこねただけかと脱力する清一w

そんな栄治を子供の頃と変わらないなと愛おしく感じた清一がまだ諦めるなとアドバイス。継いでしまえば、自分で決められるようになるんじゃないか、できることは協力すると清一に励まされた栄治は・・・。

栄治がどう受け止めたのかは次回以降に持ち越し。晴れやかな表情になった栄治が良い方向に変わっていくことを期待したいけど、モノローグ(清一の独白)が少し不穏な響き。現実はそんな甘くなかったと思い知らされる未来が待っている・・・?そう受け取れるようなモノローグが何を意味するのか気になるところ。


3話ネタバレ感想

これから心を入れ替えて働くと栄治父に報告に行く栄治と付き添う清一。父は栄治のこれまでの放蕩ぶりに愛想を尽かしてしまったのか、あるいは発破をかけるつもりか、自分の元で働くのは構わないが、もう跡を継がせる気はないときっぱり。

根性なしで責任感のない栄治に経営者は務まらない、ましてや経営なんかよりさらにデリケートで責任が重い酒造りを栄治に任せられるはずがないと。

どうやら父は愛想を尽かしたのではなく、栄治の問題点を一つ一つ挙げて改善できるならばと一縷の望みをかけたみたいですね。

だけど栄治は吹っ切れた様子で家を出て農家になると言い出し・・・。

苦労知らずの坊ちゃんに務まるわけがないとギョッとする清一だけど、その場の思い付きだったり、夢を諦めたわけではないことが分かり・・・。

酒造りの技術職人集団である杜氏に弟子入りするために農家になる必要があるとのことで、既に各地の酒蔵を訪ねて職人さんたちに話を聞いて回るなど、独自の情報網を構築していた栄治。 そのことを知った清一は驚嘆するとともに何の力にもなれなかったとしょんぼり顔。すると全部お前のおかげだと栄治が感謝の言葉を口にして・・・。

お前の生き様に触発され、お前に背中を押されたから親父と話せたんだと。

 栄治が酒匂川を離れてもつながりを失いたくないと本心を吐露した清一が、清一父を後見役にするように半ば懇願するようにオファー。その提案を受け入れ、つながりを維持することを約束した栄治がキスをおねだり😊

ついに両想いに💓

次回からは遠距離恋愛になるのかな。栄治の両親が誤解したままなのが気の毒なので、そちらも動きがあるといいな。


掲載誌:ビーボーイゴールド



🎫BL作品30%pt還元中!(終了日未定)
💰初回購入90%OFF(上限金額2,000円)