
狐のよすが
2021年8月24日/幻冬舎コミックス
森で暮らす狐の九重は、ある日、巣から落ちた鷹の赤児を拾う。非常食にしようと持ち帰り、食い応えが出るまで餌を与えることにしたが、「とーさん」と呼び一心に慕ってくる子を食べることができず、九重は「よすが」という名を与え親になる覚悟を決めた。狐×鷹の異種族・獣人BL!
単行本の構成
表題作全5話
+描き下ろし後日談7P
+あとがきイラスト1P
+電子限定おまけイラスト1P
+描き下ろし後日談7P
+あとがきイラスト1P
+電子限定おまけイラスト1P
吸血鬼モノの次はモフモフファンタジー。
擬人化モノは現実世界がチラついてあまり感情移入できないことが多く、期待半分不安半分で読み始めましたが、さすがミナヅキアキラさん。
擬人化にあたって動物の特徴や習性を巧みに生かしつつ、BLとして違和感のない魅力的なキャラ作りをされているので、ぐいぐい物語に引き込まれました。
孤独な狐×巣から落ちた鷹の雛のお話。
幼くして家族と仲間を失い、森の中でずっと一人で縄張りを守ってきた狐の九重が、非常食として拾った鷹の雛の面倒を見ているうちに情が湧いて自分の子として育てる決心をするという展開。
よすがと名付けられた鷹の雛が無邪気に九重に懐いてモフモフのしっぽにうずくまったり、九重の大きな背中にぴったりくっついている姿がなんとも愛らしく、ぶっきらぼうだけど人一倍面倒見が良い九重のお人好し具合にもほっこりしました。
二人を取り巻く森の住人たちもユーモラスで優しさが漂っていて悪人が出てこない世界観。
前半は子育てBL、後半は種族を超えて愛し合う二人の姿が胸を打つ素敵なファンタジーになっています。
可愛い雛から強く美しい鷹へと成長を遂げるよすがのビジュアルの変化も魅力的。
🍏描き下ろし
・後日談「一度目の春」7P
その後の二人。よすがの鷹の師匠(飛び方を伝授)と対面を果たす九重。九重をわざと挑発するようによすがの羽づくろいをする師匠とそれを見てブチ切れる九重w
ねぐらで気持ちを確認しあってイチャイチャ💓


