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2020年6月22日月曜日

『ひとりじめマイヒーロー』第8巻・9巻 ネタバレ感想【ありいめめこ】


ひとりじめマイヒーロー: 9
2018年12月・2019年8月/一迅社

不良高校教師・コースケさんの超絶マーベラスな交友関係に貞淑なヤンキー妻・勢多川はナススベなし!でも、たまには仕返ししたりして…vだけどやっぱりいろいろあるのがお約束!夏生の押し込めた感情、弓家のフツフツとした想い、支倉と健介のふわふわな気持ち。いろんな想いがこんがらがって、ハラハラ絶えない最新第8巻

8巻はサイドストーリーが多め。コースケさんにひそかに片思いしている友人・夏生のお話と夏生のバーでアルバイトをしている弓家(愛称ゆんげ、健介たちの友人)とコースケさんの別の友人・恩田がそこに絡んでくるという少々こんがらがった展開。

以前から名前がちらっと出てきたコースケさんのもう一人の親友・新開さん(ヤの付く職業)も登場。実はゆんげはヤクザの息子で、新開さんはゆんげの世話係。

ずっと寝かせていた夏生ターンに入った8巻目。ゆんげが夏生に片想いしているところからのスタートだったので唐突な印象を受けました。好きになったきっかけも合わせて描いてほしかったなぁ。

ゆんげのことは今まで大雑把な人物紹介しかなく、夏生のところでのアルバイトのこともほとんど描かれておらず、恋愛フラグも立っていなかったので、読者としてはあの不思議君のゆんげが恋をして、しかも相手が夏生と言われても、いまいちピンとこず...。

それまでのゆんげといえば、何を考えているのか分からない飄々とした脇役キャラでしかなく、話がだいぶ飛んだなぁという印象。彼の人となりを掘り下げてから恋愛方面に持っていった方が読み手にとって感情移入しやすかったのではないかと感じました。

8巻ではコースケさんの親友5人が勢ぞろい。そのうち2人は相当タチが悪い人物であることが判明。既出の3人、クレイジーな宝城夫妻とお人よしな新開さんはハチャメチャな人物像が面白可笑しく描かれていてギャグ要員として楽しめたのですが、夏生と恩田はやることなすこと陰湿姑息で苦笑しか出てきませんでした😓

9巻は夏生ターンの完結編。ようやくといった感じでゆんげの生い立ちと夏生との出会いの場面が簡単に明かされていますが、ヤクザの坊としての生い立ちなど、色々と含みのある描かれ方なのに場面転換で話の焦点がずらされたり、肝心の部分がはぐらかされているので、全体的にキャラの掘り下げが足りていない印象を受けました。

ゆんげに関しては最初の登場の仕方からして唐突で、存在自体がほのぼのとした仲間内で一人だけ異質だったわりには、今回の長めの本人視点のエピソードでもそこを掘り下げることなく進んだのでキャラに深化が見られませんでした。

8巻・9巻の半分以上を占める夏生編。残念ながら個人的な好みから外れていたので萌え不足。性悪・曲者キャラの出番の多さにうんざりしてしまったのと、今までと違って決着後もすっきりできなかったのが大きいのかも。

メインCPは9巻の後半から賃貸マンションで同棲開始。前作(スピンオフ元)CPは8巻から過去最高のラブラブ感。健介が可愛い反応を見せてくれるようになり、幸せをかみしめる支倉王子の姿が見れてじんわり。欲求不満の闇王子から一変してさわやか王子になった支倉くんが幸せオーラに包まれてキラキラ後光がさしていますw😆

今月末に10巻が発売されます。脇役は置いといて、メイン二人と前作二人のお話をじっくり読めますように。


ひとりじめマイヒーロー 8



ひとりじめマイヒーロー 9


【合本版】ひとりじめマイヒーロー 3 【7~9巻収録】


掲載誌:gateau (ガトー)


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