BL漫画holic（別館・サブブログ）: 『明日はどっちだ！』第1巻～3巻ネタバレ感想【山本小鉄子】

2024年4月11日木曜日

『明日はどっちだ！』第1巻～3巻ネタバレ感想【山本小鉄子】

山本小鉄子『明日はどっちだ！』第1巻～3巻
レーベル：H&C Comics ihr HertZシリーズ
2016年4月・2017年1月・12月/大洋図書

※各巻のレビューは作品情報の【シリーズ】欄にリンク済み

作品情報・キャラ属性・地雷要素・描き下ろし情報等
ネタバレ感想

作品情報

おとぼけで明るいママのもと、美少女のように育てられた星が町内美少女コンテストで優勝した年、土佐山田京一、顕の兄弟が隣に引っ越してきた。男らしい見た目に、無愛想で喧嘩の強いふたりは、星の憧れそのものだった。それから数年──。土佐山田兄弟は、狂犬兄弟として有名になり、星は男らしく、男くさくという本人の希望に反して、華麗な美少年に成長していた・・・無愛想で無口な顕と、意地っ張りな星の恋が始まる!!

【シリーズ】
第01巻
第02巻
第03巻
第04巻
第05巻
第06巻
第07巻
第08巻
第09巻
第10巻

【関連作】
なし（2024年3月時点）

【収録内容】
第1巻：
第1話～6話
描きおろし番外編（11歳）4P

第2巻：
第7話～11話
描きおろし番外編（12歳）8P

第3巻：
第12話～16話
描きおろし番外編（12歳）6P

【テーマ・舞台設定】

幼馴染み
学園モノ
両片想い

【作風・世界観】

ラブコメ

【地雷要素（人によって）】

特になし

【キャラ】

二人の関係：幼馴染み

攻：不愛想なイケメン・顕（中3→高1）
喧嘩が強い成績良好　執着攻　
受：やんちゃな美少年・星（中3→高1）
ツンデレ　強気受　天然

【ラブシーン】
1巻：キス
2巻：キス
3巻：キス・触りっこ

【描き下ろし】
1巻番外編「11歳」4P
2巻番外編「12歳」8P
3巻番外編「12歳（11ヶ月）」6P
各巻あとがき

1～3巻ネタバレ感想

幼少期の星（きらら）をずっと愛でていたいｗ

各巻の描きおろし巻末ショートが萌えの宝庫。きららと顕の子供時代のプチエピソードがとてつもなく可愛かったです😊

1巻は小学校時代の出会い編から中学→高校入学まで。

きららは美少年なのに中身はわんぱく。子供らしい無邪気さを振りまきながらお隣の土佐山田家や天然なお母さんとのやりとりが展開されていく第1巻。ホームコメディ的要素がたっぷり入っているのが世界観に合っていて和みます。

土佐山田兄弟のかっこよさにしびれるきらら。自分もあんな風になりたいと強い京一にあこがれを抱き、同い年の顕は気になる存在に。

1巻の忘れがたいシーンは初めてのやりとり。きららが小学4年生のときに隣に引っ越してきた土佐山田ファミリーに強烈なインパクトを与える初対面シーン。

パンイチでランドセルを背負って飛び出す美少年きららと、あわてて追いかける母。

女の子のパンツを履いたきららが、あまりに可愛くてｗ

でも、これはお母さんがひどすぎるｗ

息子をそこまで悩ませるお母さんにドン引き。きららが女の子の恰好を本気で嫌がってるのに気づいてからは気持ちを尊重して変わってくれたのでホッとしましたが。

2巻・3巻は高校1年のドタバタ学園生活。

かっこよくなりたいと願う本人の気持ちとは裏腹にどんどん可愛さに磨きがかかっていくきらら。水泳の時間は危険がいっぱい。ストーカー・大前田先輩がきららの半裸姿に大興奮して大変なことにｗ

無愛想な顕まできららのぴんちくに釘付けｗ

どうやら、きららと顕は両片想い。この不愛想少年・顕がこれまた拗らせ系の本心ひた隠しの不器用キャラ。

きららの前ではツンツンしているのに、裏ではこっそりきららのことを助けたり、きららに近づく男にヤキモキして一人悶々。口が悪くてイラッとさせられることも多々あるけれど、なんだか憎めないキャラなんですよね。素直になれずに色々と損してる悩める少年。

きららの方は顕への恋心を自覚した途端、顕の父親がゲイで離婚したことを知り、そのことが原因で息子の顕たちがホモフォビアになったことを京一から聞かされ、ゲイを毛嫌いする相手に告白なんてできるわけないと怖気づいて・・・。

はぁぁ、この調子で3巻までとは。じれったいｗ

早くくっつけーとじれじれしつつも、恋煩い真っただ中のきららの可愛さと、顕の分かりにくい優しさに萌えている自分がいます。

そして、土佐山田家のお父さんの恋も気になります。イケメンのお父さんはちらっとしか登場しないので謎だらけ。もう少し詳しく知りたいところですが、代わりに地味な彼氏さんがきららの相談相手になって活躍中。人の好い彼にはぜひとも幸せになってもらいたいなぁ。

メイン二人の恋愛に関しては相変わらずのじれじれ展開ですが、家族ぐるみの交流や学校生活など、ホームドラマのようにゆったりとした感覚で楽しめるところが小鉄子さんらしくて好きです。

ただ、さすがに次巻では大きく恋が進展してほしい！4巻のレビューに続きます。