
夏野寛子『25時、赤坂で』第1巻
レーベル:on BLUE comics
2018/11/24/祥伝社
目次:
※クリックするとジャンプします:内容紹介
新人俳優の白崎由岐(26)は、大学の先輩で超人気俳優の羽山麻水(28)と同性愛ドラマで共演することになった。ゲイ役の芝居感が掴めない白崎は、男に抱かれてみようとハッテン場へ。そこでなぜか羽山に捕まり、相手を買って出られる。〝芝居のためのセフレ協力〟。即物的に始まった関係だったが、精緻な美貌と圧倒的なオーラの羽山に甘く心ごと抱き込まれ、白崎は恋心を自覚した。しかしドラマ撮影は終わりに近づき―――。
【シリーズ】
第1巻(2018/11/24/祥伝社)
第2巻(2020/02/25/祥伝社)
第3巻(2021/05/25/祥伝社)
第4巻(2022/12/23/祥伝社)
第5巻(2024/06/25/祥伝社)
【収録内容】
表題作全5話
描きおろし後日談「あの日のその後」6P
【テーマ・舞台設定】
- 再会
- 芸能界
- 大学時代の先輩×後輩
【作風・世界観】
- せつない
- 甘々
【地雷要素(人によって)】
- 特になし
【キャラ】
二人の関係:再会した大学時代【映研】の先輩×後輩(※交流はほとんどなかった)
- 攻:人気俳優・羽山
キラキライケメン 執着攻 - 受:遅咲きの新人俳優・白崎
マイペース
※二人は映研で一度だけ言葉を交わしたことがあり、二歳下の受に密かに好意を抱いていた攻だけそのことを覚えていたという設定
【ラブシーン】
- 普通
【関連作】
- ドラマCD1~4(佐藤拓也×斉藤壮馬)
- 実写ドラマ





ネタバレ感想
大学時代の先輩後輩の間柄で、人気俳優と遅咲き俳優の恋。魅力的な題材で絵も美しかったので、ワクワクしながら読み進めたのですが、設定先行型というか、物語として説明が足りない部分が多いので勝手に裏を読んでしまったり、細かいところが気になってしまって今一つ没入できませんでした。
いきなりの共演のこととか、同性愛のドラマとか、ゲイバーでの鉢合わせのこととか、偶然が重なりすぎるのがちょっとなぁ。
鳴かず飛ばずの無名の受が、超人気俳優の攻とゴールデンタイムのドラマでダブル主演に抜擢されるというので、裏があるのではと勘ぐってしまいました。てっきり大学の先輩である攻が監督に根回したのかと思っていたら、そうではなかったようで、ドラマ共演=再会は本当に偶然だったという流れが、なんだか腑に落ちませんでした。
例えば、受が知られていない俳優だけど、ポテンシャルがあって、規模は小さくてもどこかの劇団に所属していてコアなファンがいるとか、俳優として何か光る部分をもう少し打ち出した方が説得力があったのではないかなぁ。ここ最近すっかり俳優になるのを諦めて努力もしていなかったのに、いきなりすごい注目ドラマの主演オファーが舞い込んだなんて言われたら、ちょっと都合よすぎる気がして😅
攻は俳優としてのオーラがあって、キラキラした策士な執着攻という設定が魅力的に映りましたが、上記のような流れで、どうにも受のキャラがブレ気味な感じがして、しっくりきませんでした。
大学時代ひそかに受に好意を寄せていた攻が共演がきっかけで受への恋心が再燃し、役作りと称して受と親密になろうと画策するところは可愛かったのですが、役作りのためにエッチなことをし始めてから、受がどんどんへにゃへにゃになってキャラが崩壊しはじめるのがなんとも残念でしたw
受がもう少し普通のキャラでちゃんと自分というものを持ちながら色気を漂わせてくれたら、ノリノリで楽しめた気がするのに。26歳にしてはかなり幼稚なキャラかなと。大人の男性とは思えない幼さで途中からただの性欲で動くチョロ受みたいになっちゃうのがもったいなかったなぁ。回想(攻が受を好きになったエピソード)シーンに出てくる、あのビシッとした彼はどこにいったんでしょうw



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