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2024年6月24日月曜日

『5人の王』第7巻ネタバレ感想【絵歩(原作: 恵庭)】


5人の王 7
レーベル:ダリアコミックス
2022年6月22日/フロンティアワークス

エールの最期の願いを叶えるため、 みんなの記憶から彼の存在を消すセージ。 そして『現在』へ戻り、 事件の首謀者のグリニッジと対峙する。 その時、窮地に立たされたセージを 救ってくれたのは青の王だった。 青の王はセージが過去の全てを 知ったことを悟り、狂おしく口づける。 その熱に喜びを覚えるセージだったが、 ある想いから彼を拒み――。


単行本の構成
・34話~38話
・あとがき


5巻でようやく両想いになり、6巻で過去編も完結し、ついにラブラブ回突入かと思ったら、セージがまたしても急ブレーキをかけて甘さ不足のシリアス回に。

過去編の顛末は以下の通り:
 先代の青の王(エール)を誰も覚えていなかったのは、過去に飛んだセージがエールの最期の願いをかなえるために暗示をかけたから。

 ただ一人、アージェントだけは本人の強い希望で弟・エールの記憶を消されることはなかったが、そのかわりとして、エールが死ぬ原因を作ったルリを許し、エールとの約束を守り、絶対にこのことを皆に悟られないようにふるまうことを未来から来たセージに固く約束するアージェント。

 うーん、初代の紫の王にはじまり、本人は善意でした行動がひたすら悪い結果をもたらす負の連鎖にげんなり。エールは全員の幸せを願っていたのに、なぜこうなるんだろう。大好きな兄に一生消えない重荷を背負わせることなんて望んでいないはず。

 一番よく分からないのはエールの存在が消えたからといって、何でルリがアージェントとエールの記憶を混同するようになるのかということ。暗示をかけているセージが泣きながらそんなことを言っていたけど、人の心を思いのままにコントロールできる力があるなら、ルリが混同しないように暗示をかければいいだけでは?

 エールの存在は消えたけど、アージェントにそっくり上書きされ、そのせいでアージェントとセージが苦しむ未来が待っているというのはなんだか腑に落ちなくて...。

 35話でようやくウィロウが出てきましたが、過去に置き去りにされたウィロウがテキトーに回収されたことにがっかりしました。セージに道ずれにされる形で過去に連れてこられたのに、過去に戻ってウィロウを迎えに行くことすらしないセージ。現在の西方で兵士に命じてウィロウを探しだして終わり。

 セージはすぐに見つかったと発言していたけど、”セージにとっては”ですよね。ウィロウにとっては過去に飛ばされてから今までずっと放置されていたのに。セージが緑の王を継承するはるか前に飛ばされて、そこからずっと西方にいたということならば。

民衆を大量殺戮した反逆者のグリニッジの件も案の定セージらしい裁き。襲撃を受けた現場で切り殺そうとしたアージェントを制止し、引き渡しを要求するセージ。グリニッジたちに襲われたときにセージ自身も背中の骨が折れ、右手の薬指と小指を失う重傷を負ったにもかかわらず、彼のことを憎めないからと庇って迷走(そもそもグリニッジ本人もそんなこと望んでいないのに)。国のことや民のことを考えずに、自分が嫌かどうかで感情的に決めてしまうなんて...。

 そして、青の王がセージ=過去で出会った“ヒソク”と気づくシーン。青の王がセージに情熱的なキスを仕掛けるところまではロマンチックな演出で良かったのだけど、その直後にセージが妹のヒソクを救うために再び過去に飛んで自分を殺しに行くと言い出したので撃沈😓

 グリニッジのことも、西方のことも投げ出して行くのかと青の王が理詰めで止めようとしたら、ヒステリーを起こして泣き出すセージ。あなたと出会わなければよかったと全てを青の王のせいにして...。

セージの言動に共感できないことが増え、読んでいてモヤモヤ。次巻はもう少し成長した姿を見せてほしいなぁ。



5人の王 7



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※ こちらは紙書籍のアニメイト特典と同じ内容です。





掲載誌:ダリア



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原作小説




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