
掲載誌:
12話・13話(5巻収録予定)は引き続きルッケンヴァルデ時代のお話。
旧友・エンリコと語り合うクラウス。エンリコはクラウスが飛行機部隊のリーダーをしていた頃の仲間。この人もハルトマンのもとで諜報活動中らしく、表向きは学友で裏ではタキを監視しているクラウスを監視する役目?
タキとも対面するエンリコ。
12話
馴染みの喫茶店で話をする三人。コーヒーを注文しに行くタキ。クラウスと二人きりになると、故郷の村がエウロテによって地図から消された(帰郷したらエウロテ人しかいない村になっていた)と打ち明けるエンリコ。
お前もあの後故郷に帰ってみたかとクラウスに問いかけるエンリコ。本当はクラウスの動向を全て把握しているのに、わざわざ聞いて来るエンリコにクラウスがそう言い返すと、お前の口から聞きたいんだよとエンリコが言葉を被せ・・・。
空を捨て俺たちのことも忘れて、こんなところで東方の姫の御守りをしている理由が知りたいんだと。
タバコを吸うために外に出る二人。あの話をもう一度聞かせてくれと切り出すエンリコ。クラウスが以前話してくれた初めて摘んだ白薔薇の話を。
13話
クラウスとエンリコのやりとりの続き。
クラウスとエンリコが揃って戦場へ出撃した夜にクラウスが白薔薇の話を語ったときの回想シーン。 子供の頃に祖父がこっそりくれた白薔薇。受け継がれてきた一族の薔薇園の中にある自分の薔薇。
大切に育てた花は息が詰まるほど美しかったが、取り返しのつかない摘み方をしたせいで一日も持たずに枯れてしまうのを見るのが怖くなった幼いクラウスは白薔薇を土に埋めてしまい・・・。
前回が2023年5月号掲載だったのでちょうど1年ぶりの登場。なかなか先に進まないなぁとじりじりしながら読了。
ずっと過去の出来事を行ったり来たりで、現在の二人のエピソードに戻りませんね...。
現在のエピソードは2020年9月号掲載が最後。そろそろ今の二人のお話が読みたいです。
14話
今回もルッケンヴァルデ時代のクラウスとエンリコのやりとりの続き。
なぜ空を捨て仲間の元を去ったのか、エンリコが一番聞きたかった事情を打ち明けるクラウス。
国への忠誠心も愛国心もなく、傭兵として戦争に加わり、簡単な任務を遂行中に不測の事態が起きて仲間を失ったクラウス。ついに報いが来たんだと感じたクラウスは任務に戻らずに亡くなった戦友たちの形見を拾い、姉のいる実家へとたどり着き・・・。
実家での静養を経て出会ったのが朽ちず傷つかずに自分の知る花の姿でいるクラウスの薔薇・タキ。
なるほど、そこにつながっていたんですね。過去編はこれで一区切りついた感じかな。