2022/08/03/コアマガジン
大学生の綜汰は、かつて体験した最高の夢精が忘れられず、彼女ができてもセックスレスですぐにフラれていた。そんな夢精のせいでセックスできないことを幼馴染みで同居人の輔に愚痴っていると「抜いてやろうか？」と誘惑されてしまう。そのまま輔にシゴかれイク…と思ったところで目が覚めちゃって！？ まさかの輔相手に最高の夢精をしてしまった綜汰は――！？
単行本の構成
・表題作全6話
・描き下ろし番外編「summer dream」10P
・電子限定描き下ろし2P
・描き下ろし番外編「summer dream」10P
・電子限定描き下ろし2P
中学のときに両片想いのまま離れ離れになった幼馴染み同士のお話で、高校で再会したものの、お互いに気持ちを隠したまま同じ大学に進み、同居している二人。
隠れ執着系の策士攻×中学のときに一度だけ味わった最高に気持ちが良かった夢精が忘れられない天然受というカップリング。
幼馴染み同士の両片想い設定ながら、短い回想シーンがほんの少しあるだけで二人の過去はほとんどなく、夢精という特殊エロスが前面に出た設定。中学の時からずっと受に想いを寄せている隠れ執着攻が受の夢精に絡んでいて･･･という既視感のある展開。
後半になって二人が中学時代から両片想いだったことが明かされますが、それでいて受は中学のときから今までに何人も彼女がいたノンケで、はっきりと自分の気持ちを自覚したのは大学に入ってからのような描かれ方だったので、設定がブレ気味な印象を受けました。
受が自分の気持ちを自覚するきっかけも、攻に夢精信者であることを打ち明けたら、攻にエロいことをされる夢を何度も見るようになって急に意識しはじめたからという間接的なもの...。
それだけだと単に策士な攻に暗示をかけられたような印象を拭えなかったので、エロ以外にも日常のやりとりの中で恋が進展していくエピソードが具体的にあれば、ラブストーリーとしてもっと深みが出た気がします。
