
2021/12/07/シュークリーム
海に落ちたアルトは流れ着いた先で西の覡・マニエリに
介抱されていた。
一方、不安に苛まれながらも、
南の海を離れられないエルヴァは
唯一、化け物が現れない新月の夜を待って、
アルトを探しに走った。
離れたぶんだけ、想う気持ちが深くなる。 一途なワンコ従者と無愛想クール主人、 急接近の第2巻。
離れたぶんだけ、想う気持ちが深くなる。 一途なワンコ従者と無愛想クール主人、 急接近の第2巻。
単行本の構成
・表題作第5話~9話
・描き下ろし番外編4P
・電子限定おまけ漫画1P
・描き下ろし番外編4P
・電子限定おまけ漫画1P
二人の関係がアルトの片想い→両片想い→両想いと進展し、BL的にはぐんと魅力が増した一方、物語は依然として多くの謎に包まれたまま進んでいくので、続きが気になって目が離せない反面、この状態(五里霧中)が一体いつまで続くんだろうという、もどかしさも同時に募る作風。
ある程度物語の舞台設定や方向性を早い段階で把握しておきたいタイプの読者としては、1巻で気になっていた部分(島の成り立ち・覡が生み出される仕組み・教会の内部事情・魔物の正体・村で唯一覡の穢れを癒す能力を持っているアルトの秘密)が何一つ明かされることがなかったので少々じれったくなりました。せめて2巻で一つくらい種明かししてほしかったなぁ。
それでも、メイン二人のキャラが魅力的なので続きを楽しみに待っている自分がいます。
1巻の終わりでアルトが海に転落して一時はどうなることかと思いましたが、2巻は帰ってこないアルトをエルヴァが探しに出かけ、奔走の末に感動の再会を果たすまでの成り行きがドラマチックに描かれています。
離れ離れになったことがきっかけでエルヴァがアルトへの想いを自覚し、お互いの気持ちを確かめ合って良い雰囲気に。とはいっても、まだキスどまりの初々しい二人。
クールビューティなエルヴァが自分の恋心に気づいて、どんどんいじらしくなってきているので次巻が待ち遠しいです。
ただ、恋愛以外はシリアスな状況が続いているので次巻も波乱の予感。2巻の後半にエルヴァの子供時代を知るいかにも腹黒そうな領主が登場し、何か企んでいる様子だったのでエルヴァが変なことに巻き込まれないか心配。
・番外編4P
少年時代のアルトとエルヴァのやりとり。変声期を迎えたアルトの狼狽ぶりがキュート。声が低くなり、背もぐんぐん伸びたことで、大人が苦手なエルヴァから怖がられるかもしれないと心配するアルトと、お前はどう転んでも可愛いから自信を持てと安心させるクールビューティなエルヴァのやりとりにほっこり。
・電子限定おまけ「池ポチャまんが」1P
「金の斧 銀の斧」BLバージョン。二人で池の近くを歩いているときにアルトが足を滑らして池に落下。すると池から現在のアルト(18歳)と10歳のアルトを両手に携えた女神が現れ、エルヴァにどちらを落としたのかを尋ね・・・。
正直者のエルヴァが手にしたものは・・・意外なものでした😊

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