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2025年7月7日月曜日

『レトリック』ネタバレ感想【山田ノノノ】


レトリック
2023/06/01/新書館

Domとして、そして伊達グループの後継者として育てられた御門。だが中学生の時検査でSubと判明してしまう。ある日、病院で同級生の須藤と遭遇。苦しむ須藤を助けようとするが実は彼の性別は……!?


単行本の構成
・第0話~5話
・描き下ろし番外編「1.5話」6P
・描き下ろし番外編「non rhetoric」14P
・カバー下あとがき1P
・電子限定おまけ漫画1P


跪いて愛を問う』と同じ世界線のDom/SubユニバースBL。アンソロ掲載の短編を大幅に加筆修正し、『シェリプラス』で連載化された作品。

隠れ執着攻のDom高校生・須藤×大企業「伊達グループ」の御曹司で眉目秀麗・成績優秀な生徒会長でSubであることに苦しんでいる御門のお話。

スピンオフという位置づけではないようですが、前作攻・悠生が御門の従兄として後半に登場。

Domは社会的成功者でSubは底辺というオメガバースのα×Ωに酷似した設定。Domを誘惑するフェロモンを出すSubは自分の身を守るため抑制剤が必要というところもΩとそっくり。

Domが君臨する伊達グループの跡継ぎなのに第二性検査でSubと判明した御門は両親の意向で侮蔑の対象であるSubであることを隠してきたが、専門クリニックで同級生の須藤と遭遇したことで思わぬ事態が発生。

おとなしく地味な須藤をSubと思い込む御門。体調が悪そうな須藤に事情を聞くと、薬を飲んでも欲求が抑えられなくて困っていると打ち明けられ、助けてほしいとプレイをお願いされ・・・。

DomのふりをしてSubの欲求を軽くしてやる程度のことなら自分でもできそうだと判断した御門はプレイを了承してラブホへ。

御門にひそかに思いを寄せていた須藤はプレイに入る前にずっと好きだったことを告げ、恍惚状態でコマンドを発動。

気づいたときにはもう遅く、エロマシーンと化した須藤にドロドロになるまで抱かれた御門はショックを受けながらも、不思議と心と体が軽くなっていることに気づき・・・。

パートナーになってほしいと熱心に口説くワンコ・須藤と、しっかり者のクールビューティ・御門の攻防戦。

最初はオドオドした変人くんで頼りない印象だった須藤だけど、人として中身が伴っていないことを御門にガツンと言われて猛省し、みるみる成長。

誠実で好感が持てる須藤とスパダリな御門。可愛いDomSubカップルの誕生を微笑ましく見守っていたら、後半は御門の家族問題と逆恨み同級生の登場で一気にダークな展開に。

うーん、Subというだけで人権をはく奪されてしまう舞台設定がキツくて後半は楽しめず😣

伊達グループの御曹司にふさわしいDomに性転換させるために無認可の劇薬を無理やり御門に投与する母と祖母にドン引き。

事態が好転したのはひとえに御門の実力と須藤の揺ぎ無い愛のおかげ。

色々と理不尽すぎたので、御門の家族と逆恨み同級生へのギャフン要素がほしかったなぁ。



まとめ
・Dom/Subユニバース
・ヘタレワンコ×スパダリ
・世界観:ダーク/シリアス
・地雷要素:虐待/差別
・ラブシーン:濃厚
・修正:白抜き





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跪いて愛を問う


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