『グッバイ・フライデー』ネタバレ感想【岡本K宗澄】

グッバイ・フライデー
2019/11/21/ フロンティアワークス

【至高のスパダリ×一晩限りの男が贈る――極上のセックス】「忘れられないくらい、気持ち良くしてあげる」会社員の凌は、行きつけのバーで男前なエリート・眞銅に口説かれ、そのままホテルへ。『セックスは金曜だけ、それも一晩限りの関係』と決めている凌に、「必ず君を手に入れる」と告げる眞銅。甘く、激しく抱かれ、今までにないほど感じてしまう。強い快感とストレートな言葉に動揺する凌だが、二度と会うことはないと思っていた。しかし、取引先として目の前に現れて…。

単行本の構成

・表題作全4話
・短編「ファースト・インプレッション」
・同時収録作番外編「エリちゃんの勘」1P
・同時収録作番外編「エリちゃんの確信」1P
・描き下ろし番外編「4話ラストの少し前のお話」4P
・描きおろし後日談（あとがき入り）「朝のかわいい彼」6P
・カバー下おまけ四コマ漫画「長谷くんの恋/長谷くんと真木さんの場合」1P
・カバー下おまけ四コマ漫画「あのあとの長谷くんと真木さん/真木さん風邪」1P

”至高のスパダリ” という煽り文句がパワーワードすぎるけどｗ、大人の色気が漂うダンディな攻様は好きなのでノリノリで読めました。

デビューコミックス。レトロな雰囲気が充満するエロティックなリーマンBL。

毎週金曜の晩にゲイバーに出かけて一晩限りの相手を探す愁いを帯びた美人受が行き付けのバーで包容力のあるスパダリ攻に甘く口説かれ身も心もとろとろにされていくという展開。

ストーリー自体はライトな仕上がりで、どちらかと言えばどキャラクター重視の作風という感じがするのですが、古風な絵柄がどこか耽美な雰囲気をまとっていて、読者を引き込む魅力があります。見どころはなんといっても色気ムンムンなラブシーン。

普段は気位が高くてツンツンしている受がエッチのときは別人のように色っぽくなるギャップ萌え要素はもちろん、恋を自覚してから少しずつ角が取れて可愛くなっていく変化も微笑ましかったです。

同時収録作の短編は美容師×モデルの甘い両片想いモノ。こちらも優しい世界観。

カバー下にまで出てくる受の部下が天然全開で笑いを誘うキャラ。何気にお気に入りｗ

まとめ

・体から始まる関係
・ゲイ同士
・スパダリ攻×美人メガネ受（表題作）
・世界観：せつない/耽美/甘々
・地雷要素：特になし
・ラブシーン：濃厚（白抜き）

グッバイ・フライデー