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2025年9月26日金曜日

『ラークスパーの檻』ネタバレ感想【岡本K宗澄】


ラークスパーの檻
2021/01/22/ フロンティアワークス

孤児のノアは友人に騙され、オークションにかけられることに。反骨的な態度をとるノアを2億で落札したのは、冷酷な男と噂の実業家・ギルバートだった。手酷く扱われると覚悟していたが、初めてのセックスで感じたことのない快楽を教え込まれるノア。逃げ出したいと願っていたはずなのに、ギルバートの不器用な優しさや、自分を買った訳を知り次第に心を動かされ…。


単行本の構成
・表題作全5話
・描き下ろし後日談「心配事」13P
・カバー下イラスト入り解説&あとがき2P


近代ヨーロッパ風の舞台設定。刺激的な表紙と冒頭の仄暗い雰囲気からヘビーなダークエロ系を想像していたら、真逆の方向に突き進むコテコテの純愛モノでした😊

はじまりは孤児院育ちの主人公が友人の借金のかたに闇オークションにかけられ、冷酷そうな男に落札されるというハードな展開なのですが、お屋敷到着後はタイトルにある”檻”なんていうハード要素は一切なく、ひたすら甘い雰囲気の身分差寵愛ストーリーになっています。

落札したギルバートは少し不器用な人ではあるものの、志は高く腰は低い聖人君子のようなキャラ。そんなギルバードがなぜ闇オークションに現れたのかというとノアのことをずっと探していたから。

回想シーンを挟みながら再会BLへとつながっていく流れに。

過去に一度だけ会ったことがある二人。13年前、見栄と嘘で塗り固められた上流階級の在り方に嫌気がさして15歳で家を飛び出したギルバート。行く当てもなく雨の中を彷徨っているときにタオルを差し出してくれたのがまだあどけなさの残る少年のノアだった。朗らかな態度のノアにずっと胸につかえていたモヤモヤを吐き出すように身の上話をするギルバート。

自分がどん底にいたときに真剣に話を聞き、言葉をかけてくれたノアの存在に救われたギルバートが今度はノアのピンチを知って救出に駆け付ける溺愛再会モノ。

タイトルや表紙のイメージからダークなドS攻×不憫受のエロ展開を期待する人が多そうなので好みは分かれるかなと思いますが、じわじわと二人の可愛さ・魅力が染みてくるお話になっていて読後感が良かったです。甘い濡れ場がたっぷり。溺愛エロスが好きな方におすすめ。

🍀描き下ろし

・後日談「心配事」13P
その後の二人。ギルバードの溺愛紳士ぶりにニマニマ。ギルバードの支えになりたいと自分にできることを探すノアもいじらしくてほっこり。ラブシーン7P超。


ラークスパーの檻