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2025年10月19日日曜日

『犬と欠け月』第2巻・3巻ネタバレ感想【ウノハナ】


犬と欠け月3
2017年12月・2020年2月/東京漫画社

遂にシリーズ完結! 一弥を日本に残し、一弥とは犬猿の仲の新トレーナー・柳井と海外へ強化練習に行くことになった無口で不器用な若きボクサー・岳。 初めは苦手だった柳井と交流するうち少し心を許すが、一弥との情事の跡を柳井に見られてしまったことで思わぬ事態が勃発して——?


完結巻を読むために1巻からおさらい再読。

久しぶりに1巻を読み返したら攻の強引さがエグいw

こんなに手が早かったっけと5年ぶりに読むと微妙な気持ちに。ただ、対等な恋人同士になってからは大らかで色気がある魔性系年上攻としてしっかり魅力を発揮しています。





2巻の構成
表題作第6.5話~10.5話
+雑誌掲載番外編「犬と蜜月」
+カバー下おまけマンガ&解説2P
+描きおろし番外編3P


一弥の目の手術が終わったところからスタート。岳の新たなトレーニングの様子と二人のお付き合い&ラブイチャを中心に。

今まで二人三脚で頑張ってきたトレーニングに助っ人トレーナーが加入。手術を終えたばかりの一弥の代理として新キャラ・柳井が登場。一弥と因縁のある人物らしいのだけど、年の離れた岳とは好相性。

第一印象は悪かったものの、柳井の内面を知るうちに人見知りの岳が珍しく心を開いていく様子にほっこりしつつも、頼れるトレーナーとなっていく柳井がこの先二人にどう絡んでいくのか気になるところ。柳井と岳がバンコクへ武者修行に出かけたところで次巻へ。


3巻の構成
表題作第11~17話
+雑誌掲載番外編
+描きおろし後日談11P


最初に入っている番外編は16歳の頃の岳視点の過去編。1巻の特典ペーパーで少しだけ明かされた酔っぱらった一弥が岳のファーストキスを奪う初チュー前後のやりとりを描いたエピソード。岳の可愛さを堪能してから本編へ。

本編は武者修行先のバンコク編からスタート。
柳井が要所要所で大人の男の色気を放っていたのでスピンオフ候補なのかと思っていたら、あ~そっちかぁという流れに。一弥と岳の仲に気づいてから暴走→無理やりキス。

もうちょっと気骨のあるキャラかと思っていたのでがっくり。バンコク編以降は典型的なしょぼい当て馬に成り下がってしまう柳井氏。帰国後は一弥を挑発して二人の仲をかき乱す言動を連発。

うーん、何がしたかったのだろうこの人。一弥への歪んだ執着というには浅い描かれ方だし、岳に対する情も薄かったということなら・・・。

最後の方はトレーニング中に私情を挟んでセクハラ&モラハラ三昧の完全なクズキャラになり果ててしまうんですよね。

あまりに低レベルな当て馬のせいで一弥まで損しいる感じ。

柳井の幼稚な挑発にまんまと乗せられる一弥。帰国後初のラブシーンはお仕置きじみたエッチ。遠恋中に募らせていた不安と嫉妬心を爆発させるお約束展開にモヤモヤが増幅。

嫉妬するのは愛ゆえという演出なのかもしれないけど、柳井からされた嫌がらせの鬱憤を一途な岳にぶつける言動は見ていて気持ち良いものではなかったなぁ。岳が自制的で我慢強いタイプだから余計に不憫に映りました。

一番違和感があったのはスポコンBLなのにこれしちゃうのかという感じ。大事な試合を控えているときにトレイナーである二人がこんなバカげたことで選手の足を引っ張ってるというのがなんだかなぁ。



犬と欠け月 3


犬と欠け月2


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