
百日の薔薇 Maiden Rose
旧単行本:全2巻(未完)
リニューアル版:既刊4巻
【旧バージョン・未完】
・単行本1・2巻:第1話~11話
・続きが雑誌(コミックアクア)で25話(本編のみ)まで。
・ケモミミ編もシリーズ化(「仁義なき肉球編」など)
・同人誌
【新バージョン】
・隔月誌『ihr HertZ 』にて2018年5月号より連載中
【再開までの流れ】
2012年半ばから長期休載→2015年にオークラ出版のコミックアクア(雑誌)が休刊になり、編集部解散で打ち切り危機→昨年3月、単行本第2巻発売から9年ぶりに大洋図書のihr HertZ誌にて連載再開という流れ。
今のところ既読の過去エピソードが大半を占めますが、大幅なシャッフルが行われ、内容の変更もたくさんあります。旧バージョンと比較しながら、あらすじを書いていきますので、傍から見たら、かなりマニアックなことになっているかと思われます。
どなたかの参考になれば幸いですが、ほぼ個人的な趣味ということであしからず。
各話あらすじの前にちょこっと人物紹介:
とある大陸の極東にある架空の国が舞台
・タキ・・・神代から続くレイゼン家(皇族)の子息(今上天皇の甥)。皇位継承権第二位の左近衛大将。第十五師団「ローゼン・メイデン」師団長。レイゼン領の領主。ルッケンヴァルデ機甲学校に留学していた。
・クラウス・・・第十五師団所属の大尉。元敵国の軍人でタキのパートナー。旧貴族のヴォルフシュタット家出身。少年時代に両親とともに来賓として極東の国に招かれ、タキと言葉を交わす。タキとは留学先で再会=学友(ほんとは監視役)。タキの帰国に際して、国籍を捨て、あらゆる権利を放棄して、タキの騎士となる。クラウスの方がタキより6つ年上。
詳しい登場人物紹介はこちらにまとめました↓
稲荷家房之介『百日の薔薇』登場人物・補足情報
第1・2・3話のネタバレ感想:
1話
ihr HertZ (イァ ハーツ) 2018年 05月号 [雑誌]
藤の花が咲き誇る美しい場所で公家装束を身に着けた子供のタキが、10代半ばぐらいのクラウスに手を伸ばし、あの花(藤)のところまで私を抱けと命じて・・・。
初対面のシーン。
(2005年発売の単行本第1巻収録の第2話冒頭のシーンを別アングルから描きなおしたもの。)
場面は敵の爆撃機の襲来に見舞われる切迫した戦場に切り替わる。
西方連合軍の最高総司令部:
消息を絶ったエウロテ現摂政や閣僚6名が、エウロテ公妃とともに同盟国の第十五師団司令部に拘束されているという情報の信ぴょう性について議論が交わされる。
(↑アクアコミック雑誌掲載の第20話の数ページを加筆修正、22話の一部を描きなおしたもの)
皇紀1928年、大国エウロテが百年条約を破棄してデーテンに侵攻。戦火は遠く離れた東の地まで達しはじめていた。
すさまじい空襲にパニックになる国境付近の兵士たち。
そこにタキとクラウスが並走して颯爽と登場。
バイクにまたがったクラウスと猛スピードのまま戦車で敵を撃墜する師団長のタキ。
(↑単行本第1話の内容を加筆修正)
レイゼン家別邸・現第十五師団司令部:
クラブハウスの共同シャワールームに向かうタキ。タキ以外誰もいない。服を着たまま、考え込むようにため息をつくタキ。尾行したのか、すぐにクラウスが入ってきて、タキに壁ドン。警戒心をあらわにしたタキが近づくなと拒否。壁に手をつき、通せんぼしたクラウスがタキを抱きしめ、キス!
(↑ 旧バージョンには出てこないシーン。)
場面が切り替わり、大ゴマでナルシストっぽく登場したのは、カツラギ内務副大臣。庭の薔薇を手折って、口づけ。
(カツラギは既刊の単行本には出てこず、アクア掲載の第12話で初登場する曲者キャラ。このシーンは第17話の冒頭シーンと同じ)
2話
冒頭はクラウスがタキの騎士となる直前、ルッケンヴァルデ機甲学校で情報部の幹部ハルトマンと密談を交わすシーン。ハルトマンはカツラギ内務副大臣の写真を見せながら、仕掛けてくるならこいつだと特段の注意を促す。
(↑ アクア掲載の第18話の冒頭の3ページと同じ)
現在の話に戻り、レイゼン家別邸・現第十五師団司令部:
強引にレイゼン領に侵入し、亡命を希望するエウロテ公妃たちを監視下におく第十五師団司令部。
軟禁しているはずのエウロテ公妃が堂々と廊下を歩いているのを目撃したタキは、賓客のように自由にさせるなと部下を叱責。
(↑ アクア掲載の第20話を加筆修正したもの)
この後、旧バージョンではクラウスが神聖な刀をタキに手渡しながら「迷うな、お前らしくねぇよ」と笑顔で鼓舞し、「あの日、二人で決めただろ。俺たちは共にあると。お前の刃であることが、俺のたった一つの誇りだ」とかっこいいセリフを決め、それを受けてタキが抜刀し、前線に向かうシーンに続きますが、新バージョンでは真逆の展開に。
タキが刀をクラウスに預けようとした次の瞬間、ハセベ侍従長がそれを阻止し、刀に触れさせてはいけないと進言。その刀はタキの元服のために作られた特別なものであり、穢れた地に足を踏み入れた人間が触れていいものではないと。
クラウスの回想という形で、西方連合の情報部が調べたタキの身分が読者に明かされる:
神代から続くレイゼン家の子息であり、今上天皇の甥。皇位継承権第二位の左近衛大将。第十五師団「ローゼン・メイデン」師団長。レイゼン領の領主。
(↑ この回想シーンはアクア掲載の第21話から2ページ)
ハセベ侍従長に反論するタキだが、国のしきたりが絡んでいるので少々歯切れが悪い。クラウスは自嘲気味な態度でしばらく休むと去っていくが・・・。
クラブハウスのシャワールームで軍服のままクラウスに荒々しく抱きしめられるタキ。
(第1話のシャワールームのシーンにつながる。)
嫌がるタキの手をネクタイで拘束し、下半身をひん剥き、荒々しく後ろの穴を弄り回すクラウス...。
3話
シャワー室での過激な官能シーンの続き。
はだけたシャツからタキの傷だらけの上半身が見えてなんとも痛々しい描写。あちこちに内出血や傷痕があり、自分がそばにいたときはなかったものだとクラウスが怒りをあらわにして・・・。
荒々しくタキのあそこをしごくクラウス。外を歩く兵士たちに気づかれないように声を我慢するタキ。嫌なときは大声を出せと言ったはずだと理不尽な要求をするクラウス。睡眠薬を口移しで飲まされたタキが気を失い、クラウスが医務室にタキを運んで・・・。
つづく
うーん、旧バージョンを読んでいても分かりにくいw
過去と現在が入り乱れた旧バージョンをさらに上回る飛び飛び具合。初めて読む人にはさらにわかりづらくなってるような気が😓描きなおすのなら、読みやすくなるように改善してほしかったなぁ。せっかく面白い作品なのに。
単行本が発売されました✨
(↑アクアコミック雑誌掲載の第20話の数ページを加筆修正、22話の一部を描きなおしたもの)
皇紀1928年、大国エウロテが百年条約を破棄してデーテンに侵攻。戦火は遠く離れた東の地まで達しはじめていた。
すさまじい空襲にパニックになる国境付近の兵士たち。
そこにタキとクラウスが並走して颯爽と登場。
バイクにまたがったクラウスと猛スピードのまま戦車で敵を撃墜する師団長のタキ。
(↑単行本第1話の内容を加筆修正)
レイゼン家別邸・現第十五師団司令部:
クラブハウスの共同シャワールームに向かうタキ。タキ以外誰もいない。服を着たまま、考え込むようにため息をつくタキ。尾行したのか、すぐにクラウスが入ってきて、タキに壁ドン。警戒心をあらわにしたタキが近づくなと拒否。壁に手をつき、通せんぼしたクラウスがタキを抱きしめ、キス!
(↑ 旧バージョンには出てこないシーン。)
場面が切り替わり、大ゴマでナルシストっぽく登場したのは、カツラギ内務副大臣。庭の薔薇を手折って、口づけ。
(カツラギは既刊の単行本には出てこず、アクア掲載の第12話で初登場する曲者キャラ。このシーンは第17話の冒頭シーンと同じ)
2話
冒頭はクラウスがタキの騎士となる直前、ルッケンヴァルデ機甲学校で情報部の幹部ハルトマンと密談を交わすシーン。ハルトマンはカツラギ内務副大臣の写真を見せながら、仕掛けてくるならこいつだと特段の注意を促す。
(↑ アクア掲載の第18話の冒頭の3ページと同じ)
現在の話に戻り、レイゼン家別邸・現第十五師団司令部:
強引にレイゼン領に侵入し、亡命を希望するエウロテ公妃たちを監視下におく第十五師団司令部。
軟禁しているはずのエウロテ公妃が堂々と廊下を歩いているのを目撃したタキは、賓客のように自由にさせるなと部下を叱責。
(↑ アクア掲載の第20話を加筆修正したもの)
この後、旧バージョンではクラウスが神聖な刀をタキに手渡しながら「迷うな、お前らしくねぇよ」と笑顔で鼓舞し、「あの日、二人で決めただろ。俺たちは共にあると。お前の刃であることが、俺のたった一つの誇りだ」とかっこいいセリフを決め、それを受けてタキが抜刀し、前線に向かうシーンに続きますが、新バージョンでは真逆の展開に。
タキが刀をクラウスに預けようとした次の瞬間、ハセベ侍従長がそれを阻止し、刀に触れさせてはいけないと進言。その刀はタキの元服のために作られた特別なものであり、穢れた地に足を踏み入れた人間が触れていいものではないと。
クラウスの回想という形で、西方連合の情報部が調べたタキの身分が読者に明かされる:
神代から続くレイゼン家の子息であり、今上天皇の甥。皇位継承権第二位の左近衛大将。第十五師団「ローゼン・メイデン」師団長。レイゼン領の領主。
(↑ この回想シーンはアクア掲載の第21話から2ページ)
ハセベ侍従長に反論するタキだが、国のしきたりが絡んでいるので少々歯切れが悪い。クラウスは自嘲気味な態度でしばらく休むと去っていくが・・・。
クラブハウスのシャワールームで軍服のままクラウスに荒々しく抱きしめられるタキ。
(第1話のシャワールームのシーンにつながる。)
嫌がるタキの手をネクタイで拘束し、下半身をひん剥き、荒々しく後ろの穴を弄り回すクラウス...。
3話
シャワー室での過激な官能シーンの続き。
はだけたシャツからタキの傷だらけの上半身が見えてなんとも痛々しい描写。あちこちに内出血や傷痕があり、自分がそばにいたときはなかったものだとクラウスが怒りをあらわにして・・・。
荒々しくタキのあそこをしごくクラウス。外を歩く兵士たちに気づかれないように声を我慢するタキ。嫌なときは大声を出せと言ったはずだと理不尽な要求をするクラウス。睡眠薬を口移しで飲まされたタキが気を失い、クラウスが医務室にタキを運んで・・・。
つづく
うーん、旧バージョンを読んでいても分かりにくいw
過去と現在が入り乱れた旧バージョンをさらに上回る飛び飛び具合。初めて読む人にはさらにわかりづらくなってるような気が😓描きなおすのなら、読みやすくなるように改善してほしかったなぁ。せっかく面白い作品なのに。
単行本が発売されました✨

百日の薔薇 Maiden Rose Ⅰ

百日の薔薇 Maiden Rose Ⅱ

百日の薔薇 Maiden Rose Ⅲ
掲載誌:

百日の薔薇 第一話「我が騎士」 (初回限定生産)

百日の薔薇 第二話「宸華の者」 (初回限定生産)
