2022/10/07/from RED
殺せない殺し屋×盲目の青年
【孤独を溶かす救済】
圧倒的画力で紡がれる、孤独な二人の恋物語――。
期待の新鋭デビュー作! 殺し屋の千夏は、運命に再会した。
運命の名は、佳澄。
目の前で兄を亡くしたとき、手を差し伸べてくれた少年である。
数年後、千夏は偶然ひったくりに遭った佳澄を助ける。目が見えないと話す佳澄を放っておけない千夏は近付くべきではないと思いながらも、
彼と距離を縮めることになるが…。
単行本の構成
・表題作全5話
・描き下ろし後日譚9P
・イラスト付きあとがき1P
・カバー下おまけイラスト
・応援店・電子共通おまけ漫画1P
・アニメイト・電子限定20P小冊子
・描き下ろし後日譚9P
・イラスト付きあとがき1P
・カバー下おまけイラスト
・応援店・電子共通おまけ漫画1P
・アニメイト・電子限定20P小冊子
デビュー作とは思えない完成度の高い作画に感嘆✨
繊細で儚くも色気がある美麗な絵にうっとりさせられるだけでなく、コマ割り・シーンごとの見せ方が素晴らしく、まるで映画を見ているような感覚で読めました。
毒父に殺人の手伝いを強要されながらも人を殺すことができずに苦悩する虐待サバイバーの千夏×母の意向でひっそりと生きてきた盲目の青年・佳澄のお話。
子供の頃に偶然顔を合わせたことがある二人の再会モノ&相互救済BL。
裏社会に染まり切れない影がある美形攻×健気な不憫受という少し暗めだけど優しさが滲み出た魅力的なキャラ設定。孤独な者同士が魂レベルで惹かれあい、お互いが心の拠り所・かけがえのない存在になっていくという筋書きにもグッときました。
ただ、登場人物が限定的で回想シーンも端折られているので、二人の置かれている状況(生い立ち・家族との関係等)が今一つ把握できずじまいだったのが少しモヤるところ。
例えば、千春父はなぜ息子たちに殺し屋の仕事を強要したのか、現代日本でどうやってそういう生活を維持できたのか、盲目の佳澄がいつも着物姿なのはなぜか等々。
これらの疑問点・違和感は明治時代かそれ以前の設定だったら特に問題にならないか、少し説明するだけですんなり払拭できたと思うんですよね。雰囲気的にも時代モノの方が合っていた気がするので、そこだけがもったいないなぁと感じました。
とはいえ、鮮烈なデビュー作。画力+読者を物語に引き込む演出力がお見事!
🍀描き下ろし
・後日譚9P
本編から1年後のお話。
・応援店・電子共通おまけ漫画1P
お家でまったり。ウトウトして千春に寄りかかる佳澄。
・アニメイト・電子限定20P小冊子
同棲を始めた二人の甘い日常を描いた蜜月番外編。ラブシーン12P。


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