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2025年3月15日土曜日

『Ωの花燭 共鳴恋情』第1巻ネタバレ感想【 幸村佳苗(原作:岩本薫)】


Ωの花燭 共鳴恋情 1【電子限定おまけマンガ付】
2025/01/04/大洋図書

アルファの名門にオメガとして生まれた李里耶は、 孔王家の跡取りとして、アルファよりも誇り高く、 優れた存在としてあるべく育てられた。 圧倒的な美貌とカリスマ性で社交界の華となりつつある李里耶は、ある夜、幼馴染みの圭騎とともにオメガの名門・瓜生家のパーティーに招待される。 そこで出会った『彼』との触れ合いが、 18歳を過ぎても発情を知らなかった李里耶に異変をもたらす。 体は熟れた熱を孕み、甘いフェロモンを発して!? ──α×Ω、ついに運命が動きだす!


単行本の構成
・プロローグ
・第1~4話
・描き下ろし番外編「Refrain」9P
・電子限定おまけ漫画1P


αの花嫁 共鳴恋情』シリーズのスピンオフ。

前作攻・圭騎の友人で凛とした美人Ωとして圧倒的なオーラを放っていた李里耶が主人公。Ωでありながら上流社会のαたちと対等に渡り合うαの名門・孔王家の御曹司。

前作の中で一番好きなキャラだったので李里耶がメインのお話が読めて嬉しいです✨

本編の前にプロローグ。とある屋敷で出会った甘い匂いのする男の子との出会いを中心に綴った幼少期のエピソード。

父親に連れられて西都にある燕城路家のお屋敷を訪れる8歳の李里耶。小学校低学年とは思えない落ち着きと美貌を誇る李里耶にいたく感心する琥珀翁。

その夜、燕城路家に滞在中の李里耶は高熱を出して・・・。

心細そうに父親を呼ぶ李里耶の声に気づいてやってきたのは琥珀翁の孫で関西弁(西都=関西地方?)の男の子。 年齢は6歳前後。

李里耶父が祖父と出かけてまだ帰っていないことを告げた男の子が具合が悪そうな李里耶を心配してそっとおでこをさわると、ビリっと衝撃が走り・・・・。

家族以外の前では絶対に首輪を外してはいけないと言われていたのに、息苦しさを感じてネックガードを外してしまう李里耶。気をきかせて首輪を外してくれた男の子がラット状態になって首をガブリ...。

事の重大さを認識できない幼い二人はなぜこんなことになったのだろうと戸惑い顔。噛んでしまったことを涙目で謝り、痛いの痛いの飛んでけとフーフーする男の子と、ツーンとしつつも怒る気が失せてしまう李里耶。

帰宅した李里耶父は事態を把握して愕然。誰に噛まれたんだと問いただされた李里耶は、男の子を庇うために覚えていないと嘘をつき・・・。

初回からヘヴィすぎるとギョッとしましたが、幸いにも子供同士ということで番は成立しなかったのでホッ。

二人は”魂の番”。1巻は二人に訪れた偶然の出会いとスキャンダラスな再会劇が描かれています。

本編はだいぶ飛んで李里耶が18歳になった頃のエピソードから。

オメガの名門・瓜生邸でのお披露目パーティで事件が発生。 瓜生家当主(李里耶の曾祖母)のひ孫の誕生を祝して燕城路家を代表してやってきたのは成長したあの男の子。

李里耶より少し下という設定なので、15、6歳かな。 実はただのゲストではなく、赤ちゃんとその少年は許嫁だと判明。祖父が勝手に決めたことだとやんわりと訂正する少年。 パーティには圭騎の姿も。

そんな中、新キャラのクズ当て馬が登場。イトコの颯真。志望大学に落ち、親の資産もあてにできない颯真は一発逆転を狙っている狡猾な野心家。

オメガでありながらアルファの名門・孔王家の跡継ぎに選ばれた李里耶はやはり異例中の異例だったんですね。嫡流の李里耶父と祖父は李里耶を次期当主に望んでいるものの、一部の親戚はそれを快く思っておらず、颯真を次期当主に推す親族もいる状況。

颯真と会うのは卒業式以来。李里耶は思わず手が震えるほど颯真を嫌っている様子。次の瞬間、あの男の子が近くを通り、李里耶の身体が激しく反応。幼少期の出来事以来、訪れる気配すらなかった発情期が始まりそうになり、動揺する李里耶。

話かけてきた颯真から逃げるように部屋を出た李里耶を追いかけてきた颯真が発情フェロモンを嗅ぎ取り、空き部屋に引きずり込んでレイプしようとして・・・。

絶対絶命のピンチにクールに駆け付けたのはあの少年!

助けてほしいならそう言えと李里耶に声をかける男の子。助けてほしいと返答する李里耶。 邪魔が入って激怒する颯真→ことごとくパンチを躱され降参。

拘束されている李里耶を少年が助けようとして体が触れ合うと、一度おさまったはずのヒートが始まり、 男の子もラットを起こして思わずキス。服を脱いで自分から積極的に欲しがる妖艶な李里耶に煽られる男の子。ゴムなしで男の子が中でイき・・・。

3話は丸ごと煽情的な濡れ場シーン。修正が薄くてあそこがバッチリ描かれているので人前では読めませんw

 正気に戻った李里耶がこれは事故だから忘れろと告げると、少年は反発。俺に命令するなと鬼の形相で李里耶を威圧したり、しつこく名前を聞きだそうとしているところに圭騎が現れ、李里耶を保護。

明らかに格上の男に牽制され、悔しさに打ち震えた少年は二人の素性を知り、他を圧倒するオーラに納得。もっと力をつけて絶対に李里耶を手に入れて見せると人知れず決意を固めて・・・というところで次巻へ。

幼児のときは愛らしい関西弁ボーイだったのに、成長して尊大な態度に。このシリーズの攻は傲慢・俺様がデフォなのかなw

襲われているΩを助ける優しさは持ち合わせているので、何か訳ありなのかも。

本編では攻の名前が出てきませんでしたが、攻視点の描き下ろし番外編で名前が判明。燕城路 旺(あきら)。

旺の祖父が孫の嫁に花季を選んだのは李里耶がαの名門・孔王家を継ぐ立場だからなのかな。 年齢的にマッチするのは李里耶の方だと思うけど。

ちなみにお披露目パーティの主役の赤ちゃん・花季の母親は李里耶の母の従妹の龍谷奏。西都から里帰り中。


🍀描き下ろし

・番外編「Refrain」9P
旺視点で綴られる4話直後のエピソード。 李里耶のことを知ろうとネットで検索する旺。見覚えのある父親の写真を見た瞬間、李里耶があのときのΩだと確信。そのとき、おじさんから電話がかかり・・・。

痺れについて質問する旺。相手に触ると痺れるのは「共鳴発情」といい、魂の番同士にしか起こらないことだと知った旺は李里耶は俺の番だと執着を強め・・・。

可愛かった関西弁ボーイがごりごりの執着攻になったところで次巻待機😊


・電子限定おまけ漫画「パーティから数日後」1P
通りを歩く李里耶と圭騎。李里耶の肩に枯葉をついているのに気づいて取ってあげた圭騎は、李里耶に薄気味悪い生霊(旺)が憑いているのが見えて・・・w



まとめ
・オメガバース
・再会モノ
・魂の番
・年下攻
・美人受
・シリアス
・地雷要素:特になし
・濡れ場:3話丸ごと
・修正:薄い




Ωの花燭 共鳴恋情【電子限定おまけマンガ付】



掲載誌:ihr HertZ