BL漫画holic（別館・サブブログ）: 『ララの結婚』第7巻ネタバレ感想【ためこう】

2025年3月17日月曜日

『ララの結婚』第7巻ネタバレ感想【ためこう】

2024/08/07/リブレ

ブルクティーン家を後にし貿易船の長・アウラの元で海上の旅を続けていたラムダンだったが、急遽王都からの寄港要請で航路を逆戻りすることに。行き着いたミンシンで、あろうことかウルジと国の王女の結婚の噂を耳にする一行。愕然とするラムダンだったが、王宮主催の宴でウルジと再会して・・・？

単行本の構成

・第31～35話
・描き下ろし番外編「明星」13P
・電子限定おまけ漫画1P

宮殿で再会する二人。ラムダンを探していたウルジがアウラから逃げてきたラムダンを確保。王女との結婚を発表しながらも、ラムダンに愛を誓うウルジ。天に誓って今も昔もお前だけだと。

ラムダンを夫婦の寝室に連れ込み、ベッドに押し倒し・・・。

動揺しつつもウルジを求める気持ちが勝るラムダン。キスとハグに応じたら止まらなくなり、自分から服を脱いでウルジの上に。

濃厚なラブシーン23.5P💓

ずっと離れ離れの二人だったので4巻以来となる久々のベッドシーン。この状況でそんな場所でするの！？という驚きが大きかったものの、いったん燃え上がると止まらなくなる二人。

目の前でラムダンをウルジに奪われたアウラは激怒。ウルジと王女の結婚に裏があると勘付いた様子。どう出るのかと思ったら、直情型だから策を弄することなく王に直談判。あなた様の娘婿に船員を連れさられたので即刻返してほしいと。

アウラの要求を却下し、優秀な船員を用意すると返答して去って行く王。立ち聞きしていたシーシィ王女が知りたいことがあるなら私が教えてあげるとアウラに話しかけ・・・。

同じ頃、立ち去ろうとするラムダンに驚きの事実を告げるウルジ。シーシィ王女とは結婚していない、すべてはラムダンを連れ戻すための計画だと。

許されざる恋に落ち（？）、妊娠したシーシィ王女。ウルジから偽装結婚を持ち掛けられた王女は即了承。王女が妊娠していることを知っているのは王と近親者とウルジとウルジ兄・バドマだけ。

生まれてくる子供はウルジが引き取り、跡継ぎにすると聞かされて驚くラムダン。その提案はシーシィ王女にとっても渡りに船だったのだとか。

うーん、王女は選べる立場になかっただけなのでは。愛する人と一緒になれない上に子供も手放さないといけないなんて..。

ウルジ父だけでなく世間にバレたら破滅するしかない危険な計画を知らされたラムダンは動揺。アウラと船員たちときちんとお別れしてから戻って来るとウルジに告げて部屋から出て行き・・・。

王女から同じ話を聞かされたアウラの解釈はシビアなもの。お腹の子はウルジの子ではないかと疑っているアウラ。王家から出たい姫と跡継ぎがほしいウルジの利害が一致して結婚したと考える方が辻褄が合うと。

二人が夫婦として暮らす家に愛人として住むのかと問われたラムダンは絶句。俺とだったら堂々と陽のもとを歩ける、もう縛ったりしないから俺と一緒に来いとアウラが誘い・・・。

意外にもアウラと会話を終えた頃には迷いが消えていたラムダン。オレはあいつと居たいと即答。

諦めが悪いアウラがラムダンに無体を働こうとするものの、ラムダンの強い拒絶に根負け。アウラはそのまま出港し、心が通じ合ったラムダンとウルジはブルクティーン家へ。だけど花嫁のシーシィ王女も一緒...。

あれれ...という感じ。ウルジの説明から、シーシィ王女は別の家に住み、生まれた子供だけ引き取るのかと解釈していたのですが、アウラが指摘した通りの状況に。つまり、普通にブルクティーン家に嫁入りするシーシィ王女。

ラムダンがいるべき場所にシーシィ王女がいて、ラムダンには居場所がなく、どう見ても日陰の身。

これで結婚していないなんて、よく言えたなぁ。現状の描かれ方は“愛しているのはお前だけ。でも跡継ぎがほしいから他の人と結婚した”というパターンにしか見えませんけど。

実父だけでなく、王まで巻き込んでおいて、これで結婚していないなんて不自然すぎて。。。

ウルジと離れたくないラムダンはどんな形でもいいからウルジと一緒にいたいとみるみる健気受に。元妻なのに使用人になる決意を固めたり...。

そんな中、ウルジが王女と結婚したことを知ったラムダンの出身村の友人たちがラムダンを村に帰してほしいと詰めかけ騒動に。自分は現状に納得してここにいると説明するラムダンだけど、幼馴染みのタシが健気受と化したラムダンを不憫に感じて連れて帰ろうとして・・・。

それを制止したウルジが一緒にマムカ村に行って説得すると言い出したところで次巻へ。

描き下ろしは再会時の濃厚なベッドシーンとブルクティーン家に嫁入りすることになったシーシィ王女視点のエピソード。

ようやく心が通じ合ったかと思ったら、まさかこんな形になるとは。明るい未来が見えないのが悲しい。王宮で居場所がなかった孤独な王女のことも気になります。