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2025年6月1日日曜日

『こまどりは、夜の帳』上下巻ネタバレ感想【露久ふみ】


こまどりは、夜の帳[コミックス版]
2023年12月1日/新書館

政財界で不審死が続き、内々に捜査を命じられた警察官・紀人。双子の兄弟で民俗学者の慎仁と片阪村に向かい、そこで神職に就く美しい男・慶臣と出会うが……!? 事件を追う男×追われる男の命を掛けた恋愛譚、上下巻同時発売!

単行本の構成
上巻:
・第1話~6話
・描き下ろし番外編「こまどりは、夜のしじま」3P
・イラスト入りあとがきP
・カバー下おまけキャラ紹介(慶臣&紀人)2P
・電子限定おまけ漫画1P

下巻:
・第7話~12話
・描き下ろし番外編「こまどりは、掌の中」9P
・カバー下おまけキャラ紹介(三輪&慎仁)2P
・電子限定おまけ漫画1P

刑事(黒髪サングラスのイケメン)と民族学者(目の下にクマがある”疲れ顔”の美形)の双子がダブル主人公のサスペンス仕立てのBL。

政界や財界の有力者の不審死が相次ぎ、内々での捜査を命じられた刑事の紀人は、カルト教団が関与しているとの情報をもとに、双子の弟で民俗学者の慎仁に協力を要請し、二人で山村に向かうことに。

二人が向かった片阪村は文献にもネットにもほとんど情報がない秘村。そこでは男の双子を神聖視するサドメ信仰が密かに受け継がれており、警察はそれが事件と関係していると目星をつけているようで。

村に到着後、地主で神職の超絶美形青年・卜部慶臣の家に滞在させてもらうことになった二人は、村内をこっそり調査中に卜部家本宅にある社に卜部三輪と名乗る男が和服姿で目隠し状態で閉じ込められているのを見つけ・・・。

三輪と慶臣は双子。代々神職に就いている家系の男の双子で、生まれながらにサドメ信仰の神事に駆り出されてきた二人。慶臣はいつ頃からか、祈祷と称して拝殿の中で依頼主との公開セックスを強要されるようになり、片割れの三輪は本殿で独りぼっちで目隠しされていて・・・。

サドメ信仰を篤く信奉する村にあって逃げ場がない状態の二人。そんな二人の前に現れたのが都会からやってきた双子の主人公で、紀人は慶臣と、慎仁は三輪とそれぞれ接点を持つことになり・・・という展開。

サスペンス+ファンタジーなので種明かしを避けるために詳細は書きませんが、サドメの謎やそれに関連した一連の事件の真相がBL要素を織り込みながら上下巻に渡って描かれています。

カップリングはチャラいけど頼りになる紀人×強気な不憫受の慶臣、堅物くたびれ紳士の慎仁×ピュア受の三輪。 ラブシーンは紀人×慶臣のみ。上巻は紀人が手でイカせただけ。下巻は初エッチと2回目と描き下ろしに3回目収録。

片阪村での出来事がおぞましく万人受けしない内容ですが、メイン4人のキャラがそれぞれ違った魅力があり、先の読めないサスペンス展開に引き込まれました。

ディアプラスで続編の連載が始まったのでそちらも楽しみ✨


まとめ
・偶然の出会い
・双子同士(二組)
・ファンタジー / サスペンス
・シリアス / ダーク
・地雷要素:殺人 / 暴力 / モブ姦(すぐに暗転)
・ラブシーン:少なめ(白抜き)


 🍀描き下ろし

・上巻番外編「こまどりは、夜のしじま」3P
今まで外部の人間が何度かやってきたことがあるが何も変わらなかったと紀人たちに期待したくなる気持ちを打ち消す慶臣。


・上巻電子限定おまけ漫画1P
紀人宅に保護されている慶臣と紀人のほっこりするやりとり。


・下巻番外編「こまどりは、掌の中」9P
容疑者の事情聴取→帰宅後ラブイチャ。慶臣の手料理を堪能した後、ソファーで紀人がキス→エッチ💓


・電子限定おまけ漫画1P
慶臣視点の後日談:同棲生活の回想&おだかやな日常の一コマ 。


こまどりは、夜の帳


掲載誌:ディアプラス



アクリルマスコット


【バラ売り】こまどりは、夜の帳(1)